2016年5月27日金曜日

罠。

先日の金継ぎ教室、ありがとうございました。


先週、第30回ふるさと会津工人祭りという催しについてのご報告をいたしました。

改めて本日その詳細をお伝えするべく、もう一度詳しくその資料に目を通し驚くべき事実が判明したのです。

前回このブログでお知らせした時、その催しの事務局のホームページで日時を確認する事が出来なかったので、父親(啓介)に詳しい催しの日程を聞きこのブログで告知いたしました。
けれどどうでしょう、、、、。


毎年、このふるさと会津工人祭りでは2日間の催しの初日、つまり最初の1日目の夜に出店者達の交流会(作戦会議を目的とした飲み会)があり出店者の名物行事として伝説化しているのですが、その交流会の日時が6月11日午後5時30分より、、、、、と事務局から送られてきた通達文書に記されている事に気づいたのです。

慌てて要項を確認し、調べられる情報の全てを知悉した結果、このふるさと会津工人祭りという催しは実は6月11日~12日までという事がわかったのです。

なぜ父啓介は前回5月20日のブログ更新時に虚偽の日程を発言したのでしょうか、、、、?これは明らかに父親啓介と事務局の結託した陰謀ではないのか、、、、、。

推測するならば恐らく虚偽の日程をこのブログに表記する事によってこの催しの売上を減退させ、その責任をこの僕に擦り付け、精神的苦痛を与える事によって、日頃の鬱憤を少しでもはらそう、、、、という腹積もりなのではないだろうか、、、、、、、。

この事実をどう解釈すればよいのでしょうか、、、、、。




という事でふるさと会津工人祭りは6月11日、12日の開催となっております。

どうぞよろしくお願い致します。

今回の画像は全て先日の金継ぎ教室の時、書肆逆光にて買い求めた料治熊太の年賀状。
ブログの内容と全く関係無いのですが、、、、、、。

第30回ふるさと会津工人祭りは6月11日と12日の二日間となっております。どうぞよろしくお願い致します。


2016年5月20日金曜日

ジョンペス。

先日のスプーン。


まず、先日のブログの反省として、肝心な説明、言葉が全くなかったという事。

ふるさと工人祭りという企画に出店する事となった経緯や、そもそもどういった催事なのか、という詳細な説明がなされずに、なぜ先日のブログは尻切れ蜻蛉になってしまったのか。

その、プロセスについて自己批判も含めて考えてみようと思います。
前回のブログの趣旨としては、1991年リリース坂本冬美のHISという音楽ユニットをメタファーとし、今の自分の立場や仕事というものを、なんとなく考えてみよう、、、、と思い立ち、色々な思い出とともにブログを書き進めてゆく、、、、、、つもりでした。

どういう事かといいますと、25年前にHISという音楽ユニットは会津の町中の中古レコード店(一軒だけ)等に大量に出回っていました。CDブーム後進地帯の田舎で、CDにレコード針を落とすという行為が日常茶飯事でCDというものが、どういった代物か分からない人達が少なからず存在した当時、HISの中古CDは800円という脅威的な価格で販売されており、少年達は皆自分の目を疑ったほどでした、、、。

そんな、HIS、、、、と手工芸とを重ね合わせて、当時下火だった人気は益々衰え手工芸のように先の見えない暗闇を何とかしなければ、、、、などと考えながらブログを書いておりました。
けれどどうでしょう、、、、、。

念の為、、、、と思いAmazonにてHISのアルバムを調べてみました。するとどうでしょう、当時と同じ価格、若しくはそれ以上ではありませんか、、、、。
両手にかいた冷汗を拭い今度は、人気の比較をするためにHISの数年後に出た当時少年少女が競って買い求めた、ジョンスペンサーの「オレンジ」をAmazonにてチェックするものの、その価格たるや1円。たった1円。

HIS1枚とジョンスペ700枚と同じ価値、、、、自分の価値観をAmazonに徹底的に否定されこの現実への理解ができぬまま、大きな諦念の為に先日のブログは終わり、、、というか途中で悲しさの余り投げ出してしまいました。


今、こうして冷静に考えてみると、HISとジョンスペを手工芸に例える事自体がかなり無理のある話で、例えばジョンスペの様に荒唐無稽な暴力的サウンドの手工芸などは到底共感することも理解する事も出来ないし、HISの坂本冬美と忌野清志郎のデュエットよろしく和洋折衷型のロックと演歌の融合的な表現等に至っては、拝金主義と思われてもおかしくないような気がします。本当にキングオブロックなのか、、、、と。


スプーンは下地の上に数回の拭き漆を施しました。

クロモジ&スプーン

スプーン&スプーン。

フランク共々どうぞよろしくお願い致します。

ふるさと会津工人祭りは6月13日14日
会津三島町生活工芸館にて。


どうぞよろしくお願い致します。(訂正:ふるさと会津工人祭りは6月11日12日です。)

2016年5月15日日曜日

欲望の町


只今制作中のクロモジ。

人間の欲望とは、、、、、伝染病の様に飛び火するのかもしれません。

というのも、欲望とはある程度の大衆的な共通認識を必要とするからなのです。欲しがる、という感情は誰かが欲しがって初めて芽生えるもので、誰も欲しがらない、誰も知らない物の物質価値など存在する事はごくまれ、、、、の様な気がします。
悔し紛れで、少年時代の思い出、忌野清志郎と坂本冬美の音楽ユニットHISのCDアルバムが欲しい、、、などと言ってみたところで、そういった欲望少数派のCDなどは容易く手に入れる事と思われ(Amazonで700円くらいでした。当時近所の中古レコード屋さんで中古価格が800円~1000円だったと記憶しています。25年前と殆ど変わらない価格であることに何とも言いえない悲しい気持ちを抱きました)需要とのバランス関係で欲望は増幅したり減退している、、、、のだと思います。

工芸品に置き換えてみると、HISよりももっと申告な状況の様に思われます。

数十年前までは、その良し悪しは別にして家庭に何かしら工芸品があり、生活の中で使っている人達が今よりもっと普通にいたような気がします。
大抵、どこかへ行ったお土産だったり、お歳暮等の贈答品だったりと、欲しがらないまでもそういった工芸的な物が各家庭の中に潜みこんでいたはずなのです。
そういった手工芸の足音すら聞こえない現在をどのように乗り越えるか、、、、。




長さ15㎝

幅:1.2センチ

キレ味重視の形。

サラヴォーン共々どうぞよろしくお願い致します。


先日届いた三島町ふるさと工人祭りの案内状。
と、いうことで、欲望の町会津三島町のふるさと会津工人祭りに出店する事になりました。
どうぞよろしくお願い致します。

2016年5月11日水曜日

ベストセラー作品


生きることの人間論:ナカニシヤ出版  厚さ:8mm 材質:紙

 数日前、いつもお世話になっているMさんから素敵な本を頂きました。

御本人も第2章をお書きになられている、との事。
器好きに限らず、工芸品に全く興味が無い方、何も考えたくない見てくれだけのオシャレな工芸品を愛好する人、貧困のどん底でどうやっても認められない不安定な精神状態の造り手の人、あらゆる趣向にかかわらず日本語を理解する全ての人々が必ず読むべき書籍、、、、かもしれません。

その内容とは、工芸的な道具類の本質的な意味が記されており、手工芸品のモノが持っている根本的存在根拠、と、自己との関わり、、、、、が書かれている様な気がします。

読み進めるうちに脳裏をよぎったのは「写真(記録)とは自己と、世界(世の中)との一つのかかわり方にすぎない」という言葉(確か、中平卓馬かベンヤミンだったと思うのですが、忘れてしまいました)
人間であるという事は何かしらの道具を使って毎日を生きているという事で、道具でもって世の中を、見たり、聞いたり、触ったり、作ったりしている、、、、という考え方。それは、考え様によっては人間中心の世界の擬人化というような方向に向かいがちなのですが、この本は、そうではなく中性的な視点で工芸品というものを理論的とらえてゆくのです。

、、、、、という事で、工芸品なんて大嫌いだ、そんなもの未来に不必要だ、お金が大好きだ、といった方々へおすすめの一冊です。






ニシンの山椒漬けとも相性ピッタリの一冊。

山椒浸けに生姜を添えてみました。

器は度々登場する前菜皿。

長さ:15㎝  幅7.8㎝ 高さ1.5㎝
下:裏面。

大変興味深く読ませていただきました。 
どうもありがとうございました。

2016年5月4日水曜日

マイケルシェンカー

書肆逆光がオシャレな雑誌に紹介されました。
オシャレと敵対関係なので、サラリと書き流す、、、

、、、つもりでいたのですが、本心は羨ましい、、、
と、思いながら歯ぎしりを堪えつつ書いております。
先日の金継ぎ教室、大変ありがとうございました。

うず高く積み上げられた書籍の中で金継ぎをしてゆく、、、、という行為は人類の欲望の典型となるべく、日々努力と胸に刻み精進してゆきたい、、、、と思います。

店主曰く、うちは、純骨董屋というよりは、物質的なある種のパラドックスと近代的な思想を渾然一体として、一つの概念として、切り売りしている、、、、のだそうです。たとえてみるならば、ヘッドホンで右耳で神楽坂はん子を、左耳でジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズを同時に聞き流し架空のパンクバンドのモッシュの練習をしている、、、、ような状況なのかもしれません。

そんな店主は小学生の時には既にスラッシュメタル四天王のアンスラックスとプロレスの大ファンだったそうで、アンスラックスのレコードをかけながら、プロレス雑誌を読む、、、、、、、もう少し前の世代で言うなればコルトレーンを聞きながらジャズ喫茶で安保について同士と語り合う、、、と、いったところでしょうか。
、、、、まさに骨董業界のマイケルシェンカー。

そんな店主のインタビューが先日オシャレな雑誌に掲載されました。金継ぎ教室も含め、どうぞよろしくお願い致します。

店主に分けて頂いたアフリカの木彫作品
版画のモチーフに、と。


数日前に参加した八戸えんぶりについて語る会、、、書肆逆光にて。
詳しい状況説明は逆行さんのブログ逆光手帖をご覧ください。

楽しい企画、ありがとうございました。


本日制作中のスプーン。

、、、と、今回も散漫なブログになってしまいました。