何でスプーン制作を続けているのだろう、、、、たまにそう思うのですが、たぶん理由としてはこの単純で難解なフォルムと実用性にハマってしまった、、、、ということなのだろうと思っています。
スプーンの起源は果てしないし、この単純な造形と機能はとても作り手を魅了する題材なのかもしれません。
綺麗な形を目指そうとすればするほどドツボにはまる、、、形。なかなか綺麗に作り難い形で尚且つ使いやすくしなければならないのです。
最近のオブジェっぽいスプーンは実用の事を考えないで制作したものでオブジェとして視覚的に十分に耐えうる面白さ、美しさと、機械的な形の全く逆の人間味のある存在感を目指して制作しました。実用から逃げて作ったわけです。
制作しているといつも思う事なのですが、実用性が高い壁となってフォルムの行くてを阻み思うような美しさや造形的な面白さを表出出来ない、、、と。
なので、そういうフラストレーションを解消する手段として制作したものなのですが、結構この成果が大きくて新しい形の見え方や今まで出来なかった比率(量感)みたいなものが見えてくる場合が結構あるのです。
今回の制作分のスプーンは実用的な感じのもの7本(写真は6本しか写してない)とオブジェ化したもの1本両方とも自分の制作領域を一歩広げる事ができた、、、と思っていて少し満足感があったので、先日塗ったばかりでまだ制作途中なのですがブログで紹介してみました。
実用的6本とオブジェ化1本まだ、「管」が付いた状態。 |
「びんつけ」を剝がす前。 |
「びんつけ」を剝がした後。ボウルトップの中はまだ、塗っていない。 |
写真だと形の抑揚がよく見えない。 |
上手く撮れない、、、 |
上手く撮れないのでした、、、 |
10月20日~26日まで日本橋高島屋の展示会、どうぞよろしくお願いいたします。