2015年5月16日土曜日

作品名:米糊

先日の強風で庭の花々が散ってしまいました。
今回は綺麗な画像が御座いません
何となくブログに花を添えてみました。
牛さんは言いました「うるしっていいね」。
馬さんは言いました「うるしって綺麗だね」。
鳥さんは言いました「うるしって清潔感があるよね」。
人間は言いました「うるしって値段が高いからだめよ」。
昨日、そんな夢にうなされ冷や汗をびっしょりかいて朝の目覚めがどうだったか、などブログに記す事ではないので割愛させていただきますが、とにかく今日は米糊について書いてゆこうと思います。


米糊作りに必要な道具
米糊がなぜ漆の仕事に必要なのかというと、それは僕たちのやっている下地法が俗にいう堅地といわれる方法だからなのです。物凄く簡単に説明すると米糊と漆を混ぜ合わせ、そこに珪藻土の粉末を練りこんで下地材とするのですが、混ぜ合わせる糊によって下地の硬さが大きく違って来ます。なるべく丈夫な下地をしようと思ったらちゃんとした米糊を作らなければなりません。

米粉と水を混ぜ合わせ
片手鍋で1~1.5時間位煮詰めてゆきます。
米粉は大体10年前位の古米を使っております。(古ければ古いほどデンプン質が抜けて漆と混ざりやすくなるような感じがします)その古米を1年位真水にさらします。水にさらす事によって米粒の外側にあるデンプン質を洗い流します。

大体これで30分

よくできました。
1時間も煮詰めると、どんなに上手に似ても底の方が微かに焦げぎみになって(焦がしてしまってはいけないのですが)、ダマダマができてゆきます。
なので一度木綿の布で丁寧に漉さなければなりません。

漉し上げた米糊

米糊などを漉す為の道具(ウマ)
1年間真水にさらした米は日陰干しして乾燥して保存します。


陰干しした米をバケツに入れて保存
以上米糊のできるまで、、、、です。