2016年5月20日金曜日

ジョンペス。

先日のスプーン。


まず、先日のブログの反省として、肝心な説明、言葉が全くなかったという事。

ふるさと工人祭りという企画に出店する事となった経緯や、そもそもどういった催事なのか、という詳細な説明がなされずに、なぜ先日のブログは尻切れ蜻蛉になってしまったのか。

その、プロセスについて自己批判も含めて考えてみようと思います。
前回のブログの趣旨としては、1991年リリース坂本冬美のHISという音楽ユニットをメタファーとし、今の自分の立場や仕事というものを、なんとなく考えてみよう、、、、と思い立ち、色々な思い出とともにブログを書き進めてゆく、、、、、、つもりでした。

どういう事かといいますと、25年前にHISという音楽ユニットは会津の町中の中古レコード店(一軒だけ)等に大量に出回っていました。CDブーム後進地帯の田舎で、CDにレコード針を落とすという行為が日常茶飯事でCDというものが、どういった代物か分からない人達が少なからず存在した当時、HISの中古CDは800円という脅威的な価格で販売されており、少年達は皆自分の目を疑ったほどでした、、、。

そんな、HIS、、、、と手工芸とを重ね合わせて、当時下火だった人気は益々衰え手工芸のように先の見えない暗闇を何とかしなければ、、、、などと考えながらブログを書いておりました。
けれどどうでしょう、、、、、。

念の為、、、、と思いAmazonにてHISのアルバムを調べてみました。するとどうでしょう、当時と同じ価格、若しくはそれ以上ではありませんか、、、、。
両手にかいた冷汗を拭い今度は、人気の比較をするためにHISの数年後に出た当時少年少女が競って買い求めた、ジョンスペンサーの「オレンジ」をAmazonにてチェックするものの、その価格たるや1円。たった1円。

HIS1枚とジョンスペ700枚と同じ価値、、、、自分の価値観をAmazonに徹底的に否定されこの現実への理解ができぬまま、大きな諦念の為に先日のブログは終わり、、、というか途中で悲しさの余り投げ出してしまいました。


今、こうして冷静に考えてみると、HISとジョンスペを手工芸に例える事自体がかなり無理のある話で、例えばジョンスペの様に荒唐無稽な暴力的サウンドの手工芸などは到底共感することも理解する事も出来ないし、HISの坂本冬美と忌野清志郎のデュエットよろしく和洋折衷型のロックと演歌の融合的な表現等に至っては、拝金主義と思われてもおかしくないような気がします。本当にキングオブロックなのか、、、、と。


スプーンは下地の上に数回の拭き漆を施しました。

クロモジ&スプーン

スプーン&スプーン。

フランク共々どうぞよろしくお願い致します。

ふるさと会津工人祭りは6月13日14日
会津三島町生活工芸館にて。


どうぞよろしくお願い致します。(訂正:ふるさと会津工人祭りは6月11日12日です。)