2015年6月1日月曜日

川連の漆器の仕事

椀師作業工程絵図
ブログを初めて3カ月未だに何を書こうかどんな画像をアップしょうかと頭を悩ませております。見て楽しい、勉強になる、そして少しでも漆の魅力を知って頂いて売上向上のキカッケになってやがてハッセルブラッドにてブログの写真を撮ってみたい、とそんな風に思っているかどうかは記さないまでも、読んでタメになるブログにしたい。そんな風に考えております。なので今日は、上の冊子を紹介したいと思います。
椀師作業工程絵図。川連の佐藤五郎衛門なる人物か描いた絵図なのですが、漆器の作業工程の図解にしてはかなり古く天保時代の初期に書かれたものらしいのです。筆者は1849に没し1827年の氏子駈帳に名前が記載されることから19世紀前半を生きた人らしいのです。
原本ではないもののこういった資料は世の中になかなか無い珍しいものだそうです。
江戸時代後期の川連塗りの作業工程の絵図。

冊子は材木の伐採風景から始まります。

今ではあまり水にあてる事はしないそうです。
川に切った材木を落とし入れ木の灰汁等を抜く作業。今時こんなことをする材木屋は皆無かと思われます。

大切引
玉切りともいい、だいたいの椀の原形を取る目安を切り出しております。

三人地打ち
右~すぎりの作業  中~椀の形をとる  左~ちょうなで中を掘る。と解説には書いてあるのですが、なんだかよくわかりません。多分右から荒刳り、中刳り、椀の中の刳りをしているところでしょうか。

木地挽き
手挽き轆轤です。動力は人力です。現代の仕事の風景に近いような、そうでないような、、、、。

ふちきり
ふちきり、とは椀の上縁を切って高さを揃える事らしい、のですが、見たことも聞いたこともない作業工程のためちょっと想像しにくい、、、。

地ヌリ
下地を塗っているところ。

ロクロ拭ケ
どうやら轆轤を使って上塗り前の地研ぎ(下地を研ぐ作業)をしている様子らしい。

漆しぼり
漆を漉し紙を使って濾しているところ。今と余り変わらない作業工程。

上塗り

椀売捌処
漆器屋さん、いまだと雑貨屋さんといったところでしょうか。

とこんな感じの冊子

もう6月。暑くなってきました。